ご近所トラブル(相隣問題)について
近隣との間で起こるトラブルは、日々の生活に影響を与えかねません。お互いが快適に暮らすため、ご近所トラブルの基本と解決のヒントをご紹介します。
Q1.「ご近所トラブル」ってどんなこと?
A1.隣の土地や家との間で起こるさまざまな困りごとです。例えば、こんなケースがあります。
- 土地の境界線:どこまでが自分の土地か不明、物が越境しているなど。
- 庭木の管理:隣の木の枝や根が敷地に入ってくる、日当たりを遮るなど。
- 騒音・振動:ペットの鳴き声、生活音、工事の音など。
- プライバシー:隣からの視線、塀やフェンスの問題など。
- 水はけ:雨水や排水の処理など。
- 空き家・ごみ:隣の空き家が荒れている、ごみ問題、悪臭など。
Q2.トラブルが起きたら、まずどうする?
A2.まずは相手の方と直接話し合いましょう。
感情的にならず、冷静に状況を伝え、相手の意見も聞く姿勢が大切です。話し合いの内容は記録しておくと役立ちます。
Q3.話し合いがうまくいかない時は?
A3.当事者同士で解決が難しい場合は、以下の専門機関にご相談ください。
- 弁護士会、司法書士会:法律の専門家が相談に乗ってくれます(有料の場合が多いですが、初回無料相談もあります)。
- 法テラス(日本司法支援センター):経済的に余裕がない方向けに、無料相談や費用立替制度があります。
- 裁判所(民事調停):簡易な手続きで、調停委員が間に入り、話し合いで解決を目指します。
- 警察:悪質な嫌がらせや危険が伴う場合は相談を。
Q4.越境した木の枝や根はどうする?(2023年4月1日民法改正)
A4.民法改正でルールが変わりました。
- 越境した枝
従来は勝手に切れませんでしたが、今は特定の条件で自分で切れるようになりました。例えば、木の所有者に切るよう伝えても相当な期間(目安は2週間程度)切ってくれない場合などです。
切る前に相手に連絡するなど、トラブルにならないよう配慮し、費用は原則として木の所有者が負担します。
- 越境した根
従来通り、自分で切り取れます。
トラブルを防ぐため、木の枝や根が隣に越境しないよう、日頃から手入れをしましょう。
Q5.トラブルを防ぐために、普段からできることは?
A5.円満なご近所関係のために、日頃から心がけたいことです。
- あいさつ:基本的なコミュニケーションです。
- 配慮の気持ち:自分の行動が隣人にどう影響するか考えましょう。
- コミュニケーション:小さな気になることは、大きくなる前に穏やかに伝えましょう。
- ルール・マナー:地域や集合住宅のルールを守りましょう。
- 話し合いの姿勢:トラブル時は感情的にならず、冷静に話し合う姿勢を忘れずに。
市民の皆さまが安心して暮らせるまちづくりのため、ご理解とご協力をお願いします。
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