更新日:2024年1月23日
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地域の資産価値向上、関係人口の創出、脱炭素化の推進および人口減少が進む中での公共施設老朽化など、市が抱えるさまざまな地域課題などに柔軟かつ迅速に対応していくため、市有財産(公共施設)が集約されており、エリアとしての活用により周辺一帯にも効果の波及が期待される地域などの公的不動産を積極的に情報提供し、行政だけでは成しえない民間事業者のノウハウを活かした事業提案などをいただき、公民連携による地域課題解決や将来世代への負担軽減を目的として、公民連携サウンディング型市場調査を実施しました。これにより、エリアの機能強化を図るとともに、そのポテンシャルを生かしつつ、関係人口の創出の拠点となる魅力ある空間としていくことが期待されます。
伊集院エリアおよび吹上エリア
伊集院エリアについては、子育て支援施設や活気ある拠点施設の整備、公共施設の複合化による整備などの提案があり、エリアとして高度機能発揮の可能性が見出されました。
吹上エリアについては、自然を利用したアドベンチャー施設の導入やスポーツ合宿および大会誘致などの提案がありましたが、エリアとしての活用提案はなく、今後は個別施設単位での活用策を検討します。
本市は4町合併により類似施設を重複して保有していることから、人口一人当たりの施設面積が全国平均の約2倍となっており、今後、人口減少によりさらに過剰となっていくとともに、社会構造の変化により公共施設に対するニーズも変わっていくものと指摘されています。
また、本市の公共施設は築30年以上の建物が5割を超え、今後、大量に更新・改修時期を迎えます。
鉄筋コンクリート造建物の平均的な耐用年数は、コンクリートの劣化の進行などにより建築後約60年とされていますが、劣化度合いによっては大規模改修を実施しても期待した改善効果が得られない場合もあります。今後、生産年齢人口の減少に伴う税収の減少とともに、高齢化の進行に伴う社会保障費の増加などによって、財政状況は更に厳しくなることが予想されます。
このような状況の中、今後の公共施設のあり方については、住民の皆さんのニーズを的確に捉えながら、更新の可否、長寿命化、統廃合などを検討する中で、投資による将来世代への負担の影響を十分に配慮することが求められるものと考えています。
他方で、都市機能の高度化を図りながら、多様な自然、文化を生かして関係人口を創出するため、本市のもつ可能性を公民連携して十分発揮できるような仕組みを追求していきます。
平成17年5月(合併時) | 令和6年1月 | 令和17年(推計人口) | 令和32年(推移人口) | |
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人口 | 53,427人 | 46,642人 | 40,219人 | 33,179人 |
推計人口出典:「日本の地域別将来推計人口(令和4年推計)」(国立社会保障・人口問題研究所)
|
出生者 | 死亡者 | 出生者-死亡者 |
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人数 | 261人 | 743人 | -482人 |
転入者 | 転出者 | 転入者-転出者 | |
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人数 | 1,954人 | 1,822人 | 132人 |
施設名 | 公費負担概算額 | 備考 |
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伊集院文化会館 | 2,881万円 | 指定管理料 |
伊集院総合体育館 | 807万円 | 支出-収入 |
吹上砂丘荘 | 3,755万円 | 一般会計繰入金 |
ゆーぷる吹上 | 5,295万円 |
施設名 | 築年数 | 大規模改修 | 建替 |
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伊集院文化会館 | 45年 | 13.2億円以上を見込む | 21.2億円以上を見込む |
伊集院総合体育館 | 41年 | 11.0億円以上を見込む | 19.8億円以上を見込む |
吹上砂丘荘 | 53年 | 14.5億円以上を見込む | 23.2億円以上を見込む |
年度 | 施設名 |
---|---|
H29 | 診療所(日吉) |
H30 | 旧池田中学校(吹上) |
R2 | 青松園(日吉) |
R3 | 旧日吉小学校(日吉) |
R4 |
江口蓬莱館(東市来) 城之下物産館(日吉) |
R5 |
旧上市来中学校(東市来)※公募手続き中 山神の郷施設(吹上)※公募手続き中 ひまわり館(吹上)※公募手続き中 |
随時 | 市有住宅及び旧消防団車庫等 |
今回のサウンディング型市場調査では、事業手法、施設の内容およびエリアのポテンシャルなどについて、貴重なご意見とご提案をいただきました。調査結果を踏まえ、今後は地域の資産価値(魅力)向上につながるような民間活用のさらなる可能性調査や現有施設の大規模改修に係るコスト試算(将来世代への影響等)を行うなど、持続可能な市政運営を目指し引き続き検討を行ってまいります。
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