更新日:2025年4月25日
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4月24日に伊集院保健所管内に咽頭結膜熱に関する警報が発令されました。
今後、さらに流行が拡大することも予測されることから感染防止・感染拡大防止対策の徹底と今後の発生動向に注視していただくようお願いします。
アデノウイルスの感染により、発熱(38度から39度)、のどの痛み、結膜炎といった症状をともなう、幼児に多い病気です。かつてはプール利用時の接触やタオルの貸し借り等で流行することがあったため、俗称として「プール熱」と呼ばれていました。近年ではタオルの共用が減った等の理由からプール利用における集団感染の報告は見られなくなっています。咽頭結膜熱は学校保健安全法上の学校感染症の一つで、主要症状がなくなった後、2日を経過するまで登校禁止となります。
1日の間に39度から40度の高熱と37度から38度前後の微熱の間を上がったり下がったりすることが4日から5日ほど続き、扁桃腺が腫れ、のどの痛みをともないます。その間、頭痛、腹痛、下痢のほか、首のリンパ節が腫れることがあります。加えて、両目または片目が真っ赤に充血し、目やにが出るなどの結膜炎症状がみられる場合、咽頭結膜熱と診断されます。
感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる飛まつ感染や、感染者と接触したりすることによる接触感染が知られています。
咽頭結膜熱は高熱が比較的長く(5日前後)続くことがありますが、特効薬はなく、特別な治療方法はありません。ほとんど自然に治りますが、吐き気や頭痛が強かったり、せきが激しかったりする時は、早めに医療機関に相談してください。眼症状が強い場合には、眼科的治療が必要になることがあります。
咽頭結膜熱は、小児の急性ウイルス性感染症で、飛まつ感染、あるいは手指を介した接触感染で拡大します。
タオルの共用はせず、感染した人との密接な接触を避け、流水と石けんによる手洗い、うがいなど基本的な感染対策を行いましょう。
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