更新日:2024年5月1日
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感染症発生動向調査事業による2024年第17週(4月22日~4月28日)の咽頭結膜熱の定点当たり発生報告数が、県の警報発令基準である3.00を超えたことから5月1日に伊集院保健所管内に、咽頭結膜熱に関する警報が発令されました(令和6年5月1日)。
今後、さらに流行が拡大することも予測されることから感染防止・感染拡大防止対策の徹底と今後の発生動向に注視していただくようお願いします。
咽頭結膜熱は、アデノウイルスによって起こる疾患で、発熱、咽頭炎、眼症状を主とする小児の急性ウイルス性感染症です。通常夏季に地域全体で流行し、6月ごろから徐々に増加しはじめ、7~8月にピークが見られます。プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、プール熱と呼ばれることもあります。
発熱で発症し、頭痛、食欲不振、全身倦怠感とともに、咽頭炎による咽頭痛、結膜炎に伴う結膜充血、眼痛、眼脂などを訴え、3~5日程度持続します。潜伏期間は5~7日とされています。
通常飛沫感染、あるいは手指を介した接触感染であり、結膜あるいは上気道からの感染です。プールを介した場合には、汚染した水から結膜への直接侵入と考えられています。
特別な治療法はなく、対症療法が中心となります。眼症状が強い場合には、眼科的治療が必要になることもあります。
予防としては感染者と密接な接触を避けること、流行時には流水とせっけんによる手洗い、うがいを励行することなどです。
咽頭結膜熱は、学校における予防すべき感染症第二種対象疾病に位置づけられており、主要症状が消失した後2日を経過するまで出席停止とされています。ただし、病状により学校医その他の医師において伝染の恐れがないと認められたときはこの限りではないとされています。
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