ホーム > 市民のくらし > 健康・医療 > 新型コロナウイルス感染症関連 > 新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識【2022年5月版】
更新日:2022年5月18日
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2020年10月29日、厚生労働省が新型コロナウイルス感染症に関する現在の状況とこれまでに得られた科学的知見について、新たに11の知識としてとりまとめました。
新型コロナウイルス感染症の発生をさらに抑えるためには、1人ひとりが最新の知識を身につけて正しく対策を行っていただくことが何よりも重要です。
ぜひご覧下さい。
【以下厚生労働省ホームページより転載】https://www.mhlw.go.jp/content/000927280.pdf(外部サイトへリンク)
注)各項目をクリックしていただくと回答にジャンプします。
答.日本ではこれまでに7,860,059人が新型コロナウイルス感染症と診断されており、これは全人口の約6.2%に相当します。
国内の発生状況などに関する最新の情報は、以下のリンクをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html(外部サイトへリンク)
注)感染していても症状が現れず医療機関を受診しない人などがいるため、必ずしも感染した人すべてを表す人数ではありません。
注)人数は2022年5月1日0時点
答.新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人の割合や死亡する人の割合は年齢によって異なり、高齢者は高く、若者は低い傾向にあります。
重症化する割合や死亡する割合は以前と比べて低下しており、オミクロン株が流行の主体である2022年1月から2月に診断された人の中では、
となっています。
注)「重症化する人の割合」は、新型コロナウイルス感染症と診断された症例(無症状を含む)のうち、集中治療室での治療や人工呼吸器などによる治療を行った症例または死亡した症例の割合。
答.新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち重症化しやすいのは、高齢者と基礎疾患のある方、一部の妊娠後期の方です。
重症化のリスクとなる基礎疾患等には、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満、喫煙があります。
また、ワクチン接種を受けることで、重症化予防効果が期待できます。
答.日本の人口当たりの感染者数、死者数は、全世界の平均や主要国と比べて低い水準で推移しています。
答.新型コロナウイルスに感染した人が他の人に感染させてしまう可能性がある期間は、発症の2日前から発症後7~10日間程度とされています。
また、この期間のうち、発症の直前・直後で特にウイルス排出量が高くなると考えられています。
このため、新型コロナウイルス感染症と診断された人は、症状がなくとも、不要・不急の外出を控えるなど感染防止に努める必要があります。
答.新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、他の人に感染させているのは2割以下で、多くの人は他の人に感染させていないと考えられています。
このため、感染防護なしに3密(密閉・密集・密接)の環境で多くの人と接するなどによって1人の感染者が何人もの人に感染させてしまうことがなければ、新型コロナウイルス感染症の流行を抑えることができます。
体調が悪いときは不要・不急の外出を控えることや、人と接するときにはマスクを着用することなど、新型コロナウイルスに感染していた場合に多くの人に感染させることのないように行動することが大切です。
答.飲酒を伴う懇親会など、大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わりといった場面でも感染が起きやすく、注意が必要です。
新型コロナウイルス感染症は、3密(密閉・密集・密接)の環境で感染リスクが高まります。一つの密でも避けて、「ゼロ密」を目指しましょう。
答.新型コロナウイルス感染症を診断するための検査には、核酸検出検査PCR法等、抗原定量検査、抗原定性検査などがあり、いずれも被検者の体内にウイルスが存在し、ウイルスに感染しているかを調べるための検査です。
新たな検査手法の開発により、検査の種類や症状に応じて、鼻咽頭ぬぐい液だけでなく、唾液や鼻腔ぬぐい液を使うことも可能になっています。
なお、抗体検査は、過去に新型コロナウイルス感染症にかかったことがあるかを調べるものであるため、検査を受ける時点で感染しているかを調べる目的に使うことはできません。
答.軽症の場合は経過観察のみで自然に軽快することが多く、必要な場合に解熱薬などの対症療法を行います。
呼吸不全を伴う場合には、酸素投与や抗ウイルス薬、ステロイド薬(炎症を抑える薬)、免疫調整薬の投与を行い、改善しない場合には人工呼吸器等による集中治療を行うことがあります。
こうした治療法の確立もあり、新型コロナウイルス感染症で入院した方が死亡する割合は低くなっています。
発熱や咳などの症状が出たら、まずは身近な医療機関に相談してください。
答.
2022年3月1日現在、国内では、ファイザー社、武田モデルナ社、およびアストラゼネカ社の3つのワクチンが接種されています。
注1)18歳以上の方も接種を受けることが可能な場合があります。
2021年12月1日より、2回目の接種が完了した方を対象に追加接種が開始されています。現時点ではファイザー社のワクチンを12歳以上に、武田/モデルナ社のワクチンを18歳以上の方に接種します。なお、ノババックス社から製造技術移管を受けた武田社のワクチンも3回目接種として、18歳以上を対象に、今後新たに接種可能なワクチンとして加わることが決まりました。また、60歳以上の方、および18歳以上で基礎疾患を有する方やその他重症化リスクが高いと医師が認める方を対象に、4回目接種が実施されることが決まりました。
新型コロナウイルス感染症を予防する効果があります。オミクロン株が流行する前のデータではあるものの、接種から一定の期間において、発症予防効果は約70~95%注2と報告されています。また、さまざまな研究から、オミクロン株に対する初回接種による感染予防効果、発症予防効果はデルタ株と比較して低く、2回目接種後経時的に低下するものの、追加接種により一時的に回復することが示唆されています。オミクロン株に対する初回接種による入院予防効果については、デルタ株と比較して一定程度低く、2回目接種後経時的に低下するものの、発症予防効果と比較すると保たれており、さらに追加接種により回復することが示唆されています。
注2)コミナティ、スパイクバックス、バキスゼブリア、ヌバキソビッド添付文書より
接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱などが見られると報告されています。こうした症状の大部分は数日以内に回復しています。
区分 | 1回以上接種者 | 2回接種完了者 | 3回目接種完了者 |
---|---|---|---|
5歳~11歳 | 12.0% | 7.0% | - |
12歳~19歳 |
76.8% |
75.7% |
9.2% |
20歳代 |
81.0% |
80.1% |
30.1% |
30歳代 |
80.6% |
80.0% |
33.2% |
40歳代 |
83.4% |
82.9% |
42.7% |
50歳代 | 91.8% |
91.5% |
61.4% |
60歳~64歳 | 91.5% | 91.3% | 74.1% |
65歳~69歳 | 87.9% | 87.7% | 80.1% |
70歳代 | 94.5% | 94.2% | 88.0% |
80歳代 | 98.8% |
98.4% |
90.6% |
90歳代 | 99.7% | 99.1% | 88.6% |
100歳以上 | 98.8% | 97.7% | 85.2% |
出典:首相官邸ホームページ(新型コロナワクチンについて)
答.一般的にウイルスは増殖・流行を繰り返す中で少しずつ変異していくものであり、新型コロナウイルスも約2週間で一カ所程度の速度で変異していると考えられています。現在、B.1.1.529系統の変異株(オミクロン株)が日本を含む世界各地で主流となっています。
新たな変異株に対して、引き続き、警戒していく必要があります。
厚生労働省では、新型コロナウイルスのゲノムを解析し、変異の状況を監視しています。世界保健機関(WHO)や専門家とも情報交換を行い、こうした変異の分析・評価を行うとともに、国内の監視体制を強化しています。また、変異株事例が確認された場合には、検査や積極的疫学調査を強化して、感染拡大防止に取り組んでいます。
変異株に関する詳細は、厚生労働省のホームページの項目「変異株に関する参考資料」をご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1(外部サイトへリンク)
個人の基本的な感染予防対策は、変異株であっても、3密(密集・密接・密閉)や特にリスクの高い5つの場面の回避、マスクの適切な着用、こまめに換気、手洗いなどが有効です。皆さまには、これまで以上に感染予防対策の徹底へのご協力をお願いいたします。
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