ホーム > 市民のくらし > 健康・医療 > 新型コロナウイルス感染症関連 > 新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識【2023年4月版】
更新日:2023年5月2日
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2020年10月29日、厚生労働省が新型コロナウイルス感染症に関する現在の状況とこれまでに得られた科学的知見について、新たに11の知識としてとりまとめました。
新型コロナウイルス感染症の発生をさらに抑えるためには、1人ひとりが最新の知識を身につけて正しく対策を行っていただくことが何よりも重要です。
ぜひご覧下さい。
【以下厚生労働省ホームページより転載】https://www.mhlw.go.jp/content/000927280.pdf(外部サイトへリンク)
注)各項目をクリックしていただくと回答にジャンプします。
答.日本ではこれまでに33,462,859人が新型コロナウイルス感染症と診断されており、これは全人口の約26.5%に相当します。
国内の発生状況などに関する最新の情報は、以下のリンクをご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html(外部サイトへリンク)
注)感染していても症状が現れず医療機関を受診しない人などがいるため、必ずしも感染した人すべてを表す人数ではありません。
注)人数は2023年4月1日0時点
答.新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人の割合や死亡する人の割合は年齢によって異なり、高齢者は高く、若者は低い傾向にあります。
重症化する割合や死亡する割合は以前と比べて低下しており、オミクロン株が流行の主体である2022年7月から8月に診断された人の中では、
注)「重症化する人の割合」は、新型コロナウイルス感染症と診断された症例(無症状を含む)のうち、集中治療室での治療や人工呼吸器などによる治療を行った症例または死亡した症例の割合。
答.新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち重症化しやすいのは、高齢者と基礎疾患のある方、一部の妊娠後期の方です。
重症化のリスクとなる基礎疾患等には、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満、喫煙があります。
また、ワクチン接種を受けることで、重症化予防効果が期待できます。
答.令和5年4月6日時点での日本の人口当たりの報告されている感染者数および死亡者数は主要国と同程度の水準となっています。(この差について、各国の感染者数・死亡者数の報告方法が異なることも影響しているなど、結果の解釈には留意が必要です。)
答.新型コロナウイルスに感染した人が他の人に感染させてしまう可能性がある期間は、発症の2日前から発症後7~10日間程度とされています。
また、この期間のうち、発症の直前・直後で特にウイルス排出量が高くなると考えられています。
このため、新型コロナウイルス感染症と診断された人は、症状がなくとも、不要・不急の外出を控えるなど感染防止に努める必要があります。
答.新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、他の人に感染させているのは2割以下で、多くの人は他の人に感染させていないと考えられています。
このため、感染防護なしに3密(密閉・密集・密接)の環境で多くの人と接するなどによって1人の感染者が何人もの人に感染させてしまうことがなければ、新型コロナウイルス感染症の流行を抑えることができます。
体調が悪いときは不要・不急の外出を控えることや、人と接するときにはマスクを着用することなど、新型コロナウイルスに感染していた場合に多くの人に感染させることのないように行動することが大切です。
注)マスクの着用により感染者と接する人のウイルス吸入量が減少することがわかっています。(布マスクを感染者が着用した場合に60~80パーセント減少し、感染者と接する人が着用した場合に20~40パーセント減少)
答.飲酒を伴う懇親会など、大人数や長時間におよぶ飲食、マスクなしでの会話、狭い空間での共同生活、居場所の切り替わりといった場面でも感染が起きやすく、注意が必要です。
新型コロナウイルス感染症は、3密(密閉・密集・密接)や混雑、大声を出すような場面などの環境で感染リスクが高まります。
答.新型コロナウイルス感染症を診断するための検査には、核酸検出検査(PCR法等)、抗原定量検査、抗原定性検査などがあり、いずれも被検者の体内にウイルスが存在し、ウイルスに感染しているかを調べるための検査です。
新たな検査手法の開発により、検査の種類や症状に応じて、鼻咽頭ぬぐい液だけでなく、唾液や鼻腔ぬぐい液を使うことも可能になっています。
なお、抗体検査は、過去に新型コロナウイルス感染症にかかったことがあるかを調べるものであるため、検査を受ける時点で感染しているかを調べる目的に使うことはできません。
答.軽症の場合は経過観察のみで自然に軽快することが多く、重症化リスクのない方については、症状を考慮した上で、必要に応じて解熱薬や抗ウイルス薬などの投与が検討されます。
ただし、重症化リスクのある方については、中和抗体薬や抗ウイルス薬の投与を行い、重症化を予防します。呼吸不全を伴う場合には、酸素投与や抗ウイルス薬、ステロイド薬(炎症を抑える薬)、免疫調整薬の投与を行い、改善しない場合には人工呼吸器などによる集中治療を行うことがあります。
こうした治療法の確立もあり、新型コロナウイルス感染症で入院した方が死亡する割合は低くなっています。
発熱や咳などの症状が出たら、まずは身近な医療機関に相談してください。
答.
2023年4月12日現在、国内では、ファイザー社、モデルナ社および武田社(ノババックス)の3社のワクチンを用いて、ワクチン接種を行っています。
12歳以上用、5ー11歳用、生後6カ月-4歳用の3種類のワクチンを用いて、それぞれの対象者に対して、初回接種(※)を実施しています。
※12歳以上用および5-11歳用のワクチンは、初回接種で2回の接種を、生後6カ月-4歳用のワクチンは、初回接種で3回の接種を実施します。
また、初回接種(1・2回目接種)を完了した12歳以上の方を対象として、1人1回のオミクロン株対応ワクチンの接種を実施しています。さらに、5-11歳の方については、5-11歳用ワクチン(従来型)を用いて、追加接種(3回目接種)を実施しています。
初回接種(1・2回目接種を完了した)12歳以上の方を対象として、1人1回のオミクロン株対応ワクチンの接種を実施しています。
ノババックス社から製造技術移管を受けた組換えタンパクワクチンである武田社のワクチンは、12歳以上の方を対象として、初回接種(1・2回目接種)を実施しています。また、初回接種(1・2回目接種)を完了した12歳以上の方を対象として、1人1回の追加接種(3回目接種以降)を実施しています。
現時点の知見に基づく専門家の検討により、オミクロン株対応ワクチンによる追加接種は、オミクロン株に対して、従来型ワクチンを上回る重症化予防効果や、短い期間である可能性はあるものの、発症予防効果や感染予防効果が期待されています。また、今後の変異株に対しても有効である可能性がより高いと期待されています。
また、5~11歳用ワクチン(従来型)、生後6カ月~4歳用ワクチン(従来型)に関しても、オミクロン株流行下での発症予防効果等が報告されています。
接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱などが見られると報告されています。現時点で得られている情報からは、重大な懸念は認められていません。
区分 | 1回以上接種者 | 2回接種完了者 | 3回目接種完了者 |
---|---|---|---|
5歳~11歳 | 24.1% | 23.3% | 9.4% |
12歳~19歳 |
73.1% |
72.4% |
46.4% |
20歳代 |
82.0% |
81.3% |
56.9% |
30歳代 |
81.1% |
80.6% |
58.8% |
40歳代 |
83.1% |
82.8% |
65.3% |
50歳代 | 91.7% |
91.4% |
80.1% |
60歳~64歳 | 92.8% | 92.6% | 86.6% |
65歳~69歳 | 88.6% | 88.4% | 84.9% |
70歳代 | 94.3% | 94.1% | 91.5% |
80歳代 | 97.9% |
97.6% |
94.7% |
90歳代 | 101.0% | 100.5% | 96.9% |
100歳以上 | 99.7% | 98.9% | 94.2% |
出典:首相官邸ホームページ(新型コロナワクチンについて)
答.一般的にウイルスは増殖・流行を繰り返す中で少しずつ変異していくものであり、新型コロナウイルスも約2週間で一カ所程度の速度で変異していると考えられています。現在、世界的にオミクロン株であるBA.5系統が引き続き主流ですが、BA2.75系統、XBB系統なども流行しています。
引き続き、新たな変異株に対して警戒していく必要があります。
厚生労働省では、新型コロナウイルスのゲノムを解析し、変異の状況を監視しています。世界保健機関(WHO)や専門家とも情報交換を行い、こうした変異の分析・評価を行うとともに、国内の監視体制を強化しています。また、変異株事例が確認された場合には、検査や積極的疫学調査を強化して、感染拡大防止に取り組んでいます。
なお、変異株についての詳細や最新の情報は、厚生労働省および国立感染症研究所ホームページをご覧ください。
個人の基本的な感染予防対策は、変異株であっても、3密(密集・密接・密閉)の回避や換気に加えて、マスクの適切な着用、手洗いなどが有効です。皆さまには、引き続き感染予防対策へのご協力をお願いいたします。
なお、変異株についての最新情報は、厚生労働省ホームページ「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの資料をご覧ください。
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